人生に絶望しているあなたへ|絶望から立ち直るには

この記事を読んでもらいたい人
  • 絶望していて、何も手につかない人
  • 周りに絶望している人がいて、それを救いたい人
  • 突然の絶望に対応できるようにしておきたい人

 

人生では否応なしに絶望に出会います。

大切な人を失くしてしまった。

自分の生まれ育った環境が良くない。

どんだけ頑張っても誰も認めてくれない。

また、周りの大切な人が絶望に出会ってしまってそれを救いたい。

そんな人に読んでもらえたらなって思っています。

  • 絶望したことに立ち向かう
  • 絶望したことのハードルを下げる
  • 絶望したこと以外に希望を見つける
  • 絶望を抱えながら生きる

絶望には4つの対応があります。

これらの4つの対応を説明するまえに、まず、絶望とは何かをお話したいと思います。

絶望が何たるかを知ることで、自分がなぜ、絶望しているのかがわかります。

そして、その正体がわかると対処できます。

絶望とは

絶望に関して、哲学者の言葉をまとめると、以下の通りとなります。

絶望とは
理想とする状況が、今の自分の状況と全く違う状態

大切な人をなくしてしまった人は、なくしていない理想の自分と比較して絶望します。

生まれた環境が良くなかった人は、他人の良い環境と比較して絶望します。

頑張ったら成功している人たちを見ると、頑張っても成功していない自分に絶望します。

絶望は、理想の自分と今の自分の状態の差が絶望なのです。

 

哲学者の言葉を借りると、絶望について考えていたキェルケゴールは、

「絶望する者が何事かについて絶望したというのは、実は自己自身について絶望したということ」

と言っていて、

自由と平等と愛を求めたルソーは、

「わたしたちの欲望と能力との間の不均衡のうちにこそ、私たちの不幸がある」

と言いました。

哲学者たちも絶望は、理想の自分と今の自分の状態の差が絶望と言っていました。

 

絶望は、理想の自分と今の自分の状態の差である。

多分、絶望の定義はそんな感じ。

でも、ぼくはそんな絶望にも種類があると思っています。

そして、その絶望の種類によって、その対処法は異なると考えています。

絶望の種類

 

絶望は4つの種類があって、自分の能力不足からくる絶望と、自分の限界を知った絶望、環境(家庭、会社)による自分では対処しきれない絶望、大切な人をなくした絶望があると考えています。

自分にあてはまっていると思うところを読んでもらえればと思います。

  • 自分の能力不足からくる絶望
  • 自分の限界を知った絶望
  • 環境(家庭、会社)による自分では対処しきれない絶望
  • 大切な人を失くした絶望

自分の能力不足からくる絶望

この絶望は、自分の能力が足りていないことに絶望している状態です。

頑張っても、物事はうまくいかないことが多いです。

例えば、英語の勉強をやり始めたけど、まったく点数が上がらない。

趣味を増やそうと、音楽や絵を始めてもうまくいかない。

これは、目指している自分の能力と今の自分の能力が違うことから発生する絶望です。

この絶望が、一番人生の中で多く体験する絶望です。

その時、僕たちはつい自分が出来ないの言い訳に、時間がないとか、参加している人が気に食わないからとかそういうことをいって、出来ない自分から目を背けてしまいます。

 

ペンギン
その気持ちすごくわかる

その絶望に対する方法は、

絶望したことに立ち向かう

になります。

僕はぜひ、絶望したことに立ち向かう向かってほしいと思っています。

自分の限界を知った絶望

めちゃめちゃ頑張ったけど、周りはレベルの高い人たちばかりで、自分の限界を感じてしまった。

そんなあなたは、自分の限界を知ってしまった絶望を味わっています。

ペンギン
この自分の限界を知った絶望を味わえている人は、ごく僅かで、その境地に達しているだけでも、ものすごいことだと思う

サッカーや野球を頑張ったけど、レギュラーになれなかった。

囲碁を頑張ったけど、段が取れない。

絵の勉強をしてある程度は書けるようになったけど、どうしてもオリジナリティが出せない。

プログラミングを習得したけど、全然、お金が稼げない。

その絶望に対する方法は、

絶望したことに立ち向かう

あるいは、

絶望したこと以外に希望を見つける

になります。

個人的には、絶望したこと以外に希望を見つけるを読んでほしいです。

環境(家庭、会社)による自分では対処しきれない絶望

家庭環境が悪く、学校にも通えない。会社でのパワハラやセクハラが酷くて絶望している。

そんなあなたでは、自分では対処しきれない絶望に陥っているかもしれません。

その絶望に対する方法は、

絶望から逃げる

になります。

ペンギン
無理する必要ない。よく今まで耐えたと思う。

大切な人を失くした絶望

この絶望は、誰もが一度が通る絶望で、最も大きな絶望だと思います。

親や兄弟、子供、友達、恋人……

誰かがいつかはいなくなってしまいます。

また、自らの過ちによるものや、突然の災難が訪れたりもします。

そんな時、どうしたらいいのでしょうか。

その絶望に対する方法は、

絶望を抱きながら生きる

になります。

 

絶望に対する処方箋

どうしようもない絶望に対して、ぼくたちはどうすればよいのか。

僕はその対処法は4つあると思っています。ひとつずつ説明していきます。

絶望したことに立ち向かう

自分の能力不足からくる絶望と自分の限界を知った絶望に有効な対処法です。

これらの絶望は、目指している自分の能力と今の自分の能力が違うことから発生する絶望です。

もし、

まだ自分の能力を伸ばす余地があるのなら、

まだ、自分のことを信じられるなら、

まだ、自分のしたいことに希望があるのなら、

もう一度立ち上がり絶望に立ち向かうのです。

それは、大変ですが、

能力を伸ばし続けるしかないのです。

嫌なことは寝て忘れて、明日からまた頑張ればいいんです!

いつか成功する自分を夢見て……

絶望したこと以外に希望を見つける

自分の限界を知った時の絶望に有効な対処法です。

人間は自分が生まれた時から決まっている資質は残念ながらあります。

そんなときは一旦、それ以外のことに目を向けてみるのがいいと思います。

この世の中には、沢山やるべきことがあり、きっと自分にあったものもあるはずです。

また、他のことに目を向けると、絶望していたことを希望に変えるヒントをもらえることもあると思います。

一つのことに情熱を注ぐのは悪いことじゃない。

でも、視野が固まっている可能性もある。

自分の視野を拡げた先には、また違う景色があると思う。

 

絶望から逃げる

環境(家庭、会社)による自分では対処しきれない絶望に有効な対処法です。

自分で変えることのできない絶望に出会ったとき、そこからは逃げることが大切です。

真面目なあなたは、他の人を気遣い、自分がいる場所で頑張ろうとする。

でも、逃げたほうがいい。もっと自分を大切にするほうがきっといい。

 

絶望を抱きながら生きる

大切な人を失くした絶望に有効な対処法はありません。

誰かを失くしたことによる絶望はいつまでも自分の心の奥底に、ぽつんと佇んでいます。

だから、せめて、その絶望を抱いてあげましょう。決してその絶望を忘れないように……

そうすれば、その絶望は自分が生きるために、背中を押してくれるはずです。

失った大切な人や子のためにも、強く生きなければなりません。

強く生きるために、どこまでも捨てきれない弱さを持ち、絶望を抱きしめるのです。

 

まとめ

絶望は、すぐそばにいます。

その絶望に対して、どうするかは、僕たち次第だと思います。

なにかの参考になれば幸いです。

 

キェルケゴールの絶望を知りたい方はこちら