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西洋哲学用語辞典

言語ゲーム

意味 言語ゲームは、ルールに従った人々のふるまいであり、そのふるまいの何らかの一致が言葉の意味を保証しています。人々はすでにある言語ゲームの中に生み落とされてそのゲームを身につけます。なぜ言語ゲームがあるのかは説明できませんが、この世界を成り立たせている根底的なものです。このゲームは刻々と生産されて、無数のゲームが存在します。一つのゲームは外から観察できて記述でき、人はいくつものゲームを同時に生き […]

限界状態

意味 死、罪、戦争、偶然の事故など、科学や技術で解決できない人生の壁にぶち当たることを限界状態と言いました。 そして、人が自分らしくなる瞬間は、限界状態に立たされたときだとヤスパースはいいました。 ペンギン そんな状態になったとき、自分はどんな人になるんだろう・・・想像してみるとちょっと怖いね。 哲学者 ヤスパース 関連用語 包括者(超越者) 実存的交わり 愛しながらの戦い

劇場のイドラ

意味 思い込みや偏見をイドラと言います。4つのイドラがあり、正しい知識を妨害すると言われています。劇場のイドラは有名人や偉い人の言葉を信じてしまうことによる偏見のことを言います。 ペンギン 偉い人の言葉を信じてしまうことありすぎる・・・ 哲学者 ベーコン 関連語 種族のイドラ 洞窟のイドラ 市場のイドラ 劇場のイドラ

啓蒙主義

意味 18世紀前半になっても、ヨーロッパはキリスト教が力を持っており、王政が絶対的なものでした。その中でロック、ルソー、モンテスキューは国家や社会はもっと論理的、合理的なものであるよう主張し、社会契約論を広め、市民革命を推し進めました。これを啓蒙主義といいます。これがイギリスの名誉革命やフランス革命を引き起こしたと言われています。 ペンギン 論理的、合理的であるよう主張して、結局、闘いによって、絶 […]

形相因

意味 世の中のすべての物事は4つの要因によって成り立っているとアリストテレスは考えました。そして、そのうちの1つが、その物の形である形相因になります。その他に質料因、目的因、作用因があり、これらによって成り立っているという考えを四原因説といいます。 哲学者 アリストテレス 関連用語 四原因説 形相因 質料因 目的因 作用因

形相

意味 アリストテレスは、プラトンのイデアという考え方に疑問を持っていて、現実の世界にあるものは、イデアの模造品(ミメーシス)などではなく、現実に存在する形+素材で成り立っていると考え、その形のことを形相といいました。そして素材は質料と言いました。 ペンギン 哲学の始まりの時期に生まれた言葉。 哲学者 アリストテレス 関連用語 質料(ヒュレー) 同義語 エイドス

形而上学

意味 人間が認識できない物事を超えた物事を考える学問を形而上学といいます。 ペンギン ちなみにエヴァンゲリオンのゲンドウや冬月が研究していたのは、形而上生物学だよ。形而上生物学って造語だけど、人間が認識できない生物(神とか)を考える学問ってことだとおもう。なんだかわくわくする学問だよね。 哲学者 アリストテレス 関連用語 自然学 同義語 メタフィジカ

空想的社会主義

意味 ものを作るための生産設備や土地等の資産を万人の利益のために管理するべきであるという主張を社会主義といいますが、オーウェンやサン=シモン、フーリエが唱えた社会主義は、資本主義の悪や矛盾を批判していましたが、その現状分析が甘かったために、資本家と労働者の対立関係が表現できないことから、マルクスやエンゲルスが、その主義主張を空想的社会主義と呼びました。 ペンギン 現状分析が甘いとなかなか説得力って […]

教父哲学

意味 教父の教義を教父哲学と言います。神の恩寵や三元徳上位説等が教父哲学に当てはまります。 宗教者 アウグスティヌス 関連用語 教父 三元徳上位説 神の恩寵

教父

意味 ローマ帝国の国教になったキリスト教の確立につとめた指導者を教父と言います。 宗教者 アウグスティヌス 関連用語 教父哲学 三元徳上位説 神の恩寵